ファンシー絵みやげ発見
押入れの整理をしていたところ、懐かしいものを発見。
ファンシー絵みやげです!
「発見」のお題、終わっちゃいましたね。
ファンシー絵みやげとは
- 1980年代~1990年代に全国の観光地を席巻したにも関わらず、歴史の闇に消えようとしていた観光地みやげ。
- 山下メロさんが「ファンシー絵みやげ」と名付け、保護活動をしている。
ファンシー絵みやげの3つの特徴
1,文字の特徴
- なぜかローマ字で書かれたセリフや地名
- マル文字文化の影響を受けた文字
- 太めのサインペンやクレヨンのような風合いのあるタッチ
2,イラストの特徴
- 二頭身や三頭身にデフォルメされた体
- 点目で、目と眉が離れた幼児性を感じさせる顔つき
- 頬の紅潮表現
3,商品の特徴
- それぞれのイラストは純粋なイラストではなく、暖簾やキーホルダー、コップなどの道具に描かれていた
我が家にあったファンシー絵みやげ
『Drスランプ』からの影響
『SDガンダム』
- 1980年代には「普通の頭身キャラクターを二頭身にディフォルメする」という大きな流行があった。
- ファンシー絵みやげにおいては、動物や歴史上の人物など、地域にゆかりのある色々なものをキャラクター化する必要があり、そこに二頭身にディフォルメするという流行が適合した。
- 二頭身ディフォルメの手法自体は以前からあったが、大きな流れの嚆矢となったのは『SDガンダム』(SD:スーパーディフォルメの略)と見て間違いないであろう。
- SDガンダムの生みの親と言われる横井孝二は、かつて「鳥山劣」という鳥山明を意識したペンネームを用いていたほどで、そのディフォルメのアイディアに関して「『Drスランプ』からの影響」と言及している。
『Drスランプ』
- 鳥山明が1980年に週刊少年ジャンプで連載を開始した出世作『Drスランプ』には二頭身の動物キャラクターが多く登場していた。
- 中には、ウルトラマンや怪獣といった既存キャラクターを二頭身にデフォルメして登場させていた。
まとめ
ファンシー絵みやげについて調べていたら、改めて、鳥山明先生の偉大さを感じました。ドラクエもドラゴンボールも大好きでした。鳥山明先生、ありがとうございました。ご冥福をお祈り申し上げます。
参考
山下メロ,「ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ」,イースト・プレス,2018.
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