たすきちのゆるゆるブログ

言語聴覚士のこと、子育てのこと、趣味のことなどなど

生きざま大辞典

私は、TBS系列で以前放送していた『林先生の痛快!生きざま大辞典』が大好きでした。この番組で学んだことを今更ながら、まとめてみたいと思います。

 

どんな番組だった?

大人気の予備校講師・林修先生が、偉人の生きざまにスポットを当て、知って得する&タメになる知識を紹介する番組。TBS系列で2014年4月22日から2015年3月24日まで火曜『テッペン!』枠でレギュラー放送されていたバラエティ番組である。テーマソングは、フー・ファイターズの「Monkey Wrench」、この曲もとってもいい!

 

ビリー・ビーン

映画『マネーボール』でご存じの方もいるでしょうか?

弱者が強者に勝つ方法を編み出した男、メジャーリーグの常識を変えた男として紹介されました。

どんな人?

  • 元メジャーリーガー
  • 1980年ドラフト1位でニューヨーク メッツに入団
  • 入団後は全く活躍できず27歳で引退
  • 球団職員を経て、GM(ゼネラルマネージャー)に就任。
  • その頃、球団オーナーが変わり、チームの予算が縮小。そのため、有力選手を放出し、チームは弱小球団になっていった

 

常識を覆す方法で強豪チームに変えた

資金不足のため弱小貧乏球団だったアスレチックス。そんな中、ビリー・ビーンメジャーリーグの常識を覆す方法で予算が少ない弱小球団を強豪チームに変えた。

野球界の従来の評価基準を否定

野球界において誰もが正しいと思っていた価値基準を否定。

  • 打者:打率や打点など
  • 投手:勝利数や被安打数など

新しい選手の評価方法としてセイバーメトリクスを導入。

セイバーメトリクスとは

セイバーメトリクスとは、野球ライターで野球史研究家・野球統計の専門家でもあるビル・ジェームズによって1970年代に提唱されたもの。野球には、様々な価値基準・指標が存在するが、セイバーメトリクスではこれらの重要性を数値から客観的に分析した。それによって野球における采配に統計学的根拠を与えようとした。しかし、野球の従来の伝統的価値観を覆すものであると同時に、ジェームズ自身が本格的に野球をプレーした経験がなく、無名のライターに過ぎなかったこともあって当初は批判的に扱われた。

 

【評価に関して何を基準にするかが重要】

経営者の立場であれば、報酬をもらい過ぎている人の過剰な支払いを止め、過小評価されている人に目をつけて引き立てるべきであると考え、セイバーメトリクスを導入した。モノを考える基準を変えることによって、結果的に会社の理念まで変えた。考え方を変えて、方法を変えた。ものさしからかえたところがすごいのです。

 

【他人の評価は偏見が入らない客観的データが重要】
【新参者や新人から学べることはたくさんある】

スカウトの選手を判断する基準が主観的(「この選手は伸びる」「才能を秘めている」など)であったことや、元選手のスカウトが選手時代の経験に基づいて判断を行っていたことから、スカウティングの不確実性や戦略立てて選手を獲得出来ないという欠点を抱えていた。このように、主観的、感覚的ではなく、客観的に人の評価を決められないかと考え、古株スカウトを25人解雇して、自分の補佐役に野球未経験者を採用した。周囲から異端と批判されたが、ビリー・ビーンは、「異端で結構、異端とはチャンスを意味する」と言った。

 

林先生のことば

『人と違ったことをするから、そこでチャンスが生まれる。もちろん今まで通りのやり方を否定する訳だから失敗したときは責任を取らされることにはなる。でも、人と同じやり方をしていて失敗をするか、人と違うことをやって失敗するか、だったら大胆なチャレンジをしてみよう、という考え方があってもいい』

 

まとめ

アスレチックスは乏しい予算の中で、他球団と同じ、従来に基準で選手を選んでいたら、潤沢な資金のある強豪球団には勝てない状況だった。根本的な考え方を変え、既存の権威に振り回させないで、新しいものから学ぶ姿勢があったから、アメリカンリーグ20連勝という新記録を達成できた。

今回の名言

「異端で結構、異端とはチャンスを意味する」 

ビリー・ビーン

参考

マネー・ボール - Wikipedia

 

tasukichiz.hatenablog.com